気づけば共通テストまで約3か月。二次試験まではあと4か月となりましたね(記事投稿日現在)。一橋受験生の皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
色々な意味で焦りがちな時期ではありますが、こういう時こそじっくりと実力を伸ばせるといいですね。
さて、今回は厄介な一橋の英作文問題の対策法を紹介したいと思います。現在受験生の方ももちろん、受験を控えた高1・高2生にもぜひ見てもらいたい内容となっています。良ければ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
この記事では、以下の点について解説しています。
①一橋英作文の特徴・傾向
②対策の方法・手順
③おすすめ参考書・添削サービス
筆者の英語力
この記事の信頼度が増すかはわかりませんが、僕の受験生時代の成績をお見せしようと思います。

僕は英語が一番の得意科目で、特に英作文を得点源にしていました。
それが如実に表れたのが11月に受けた一橋オープンです。偏差値は76.5、順位は5位でした。
入試本番でもオープンと近い手ごたえがあったので同程度の得点をとれていると思います。入試の成績で決まる英語のクラスも上のクラスでした。
また、僕は現在アメリカに留学をしているのですが、英語学習をしていく中での気づきもかなり多いです。これは受験英語にも十分活用できると思うので、良ければ参考にしてみてください。
一橋の自由英作文の特徴

一橋入試では英語で必ず自由英作文が課されます。まずはその特徴をしっかり理解しておきましょう!
①語数は100~140語
②テーマは様々
③3問から1問選ぶ形式が多い
まずは1つ目の特徴です。一橋の自由英作文は100~140語の文章が求められます。これは大学受験の英作文としては結構長めです。東大や京大を含め、1題の自由英作文では50~80語の指定が多いと思います。
つまり一橋入試においては、内容が薄いとそもそも語数制限に達さないということが起こってしまいます。かなりしっかりとした文章を書きあげる必要があることがわかりますね。
また、一橋の自由英作文最大の特徴はそのテーマの読めなさにあります。過去問を見てもらえばわかると思うのですが、出題にこれといった傾向があるわけではありません。
・絵や写真を見て説明する
・自身の経験について述べる
・自身の意見について述べる
・クレームのメールを書く etc…
この特徴からわかるのは、1つの出題形式に偏った学習をしていてはいけないということです。写真の描写説明の表現ばかりを身に着けていては、本番で全く違う出題があったときに対応できません。逆もまた然りです。
すなわち、一橋大学が要求しているのは、「どのようなテーマでも100語以上の文章をしっかりと構築できる英作文力」と言えるでしょう。これは高校生が学校の授業を受けているだけでは身につくものではないので、しっかりとした対策をする必要があります。
ちなみに、最近は3つのテーマから1つを選択して解答する形式が増えています。比較的自分が答えやすい出題を選べるということですね。
具体的な対策のステップ

特徴を確認したところで、ここからは具体的な対策方法について確認していきましょう。もちろん人によって最適な対策法は異なりますので、「なるほど!」と思ったところだけでも参考にしてみてください。
Step1:基礎固めのインプット(単語・文法)
まずは英語の全ての基礎となる単語と文法です。高1~高3春頃に取り組んで欲しいですが、それ以降でも基礎固めが足りていないと感じる方は真っ先に取り組みましょう。
単語に関しては、日本語を見て英訳できるような覚え方をしましょう。この際スペルもきちんと意識してください。

スペルミスでの減点はもったいないですよ!
単語帳はシステム英単語やターゲット1900など、普段使っているもので十分だと思います。中学英語レベルの語彙力+単語帳だけでもかなり良い文が書けるようになるはず。
文法に関しても徹底して鍛えてほしいです。文法的に正しい文が書けるかどうかは、英作文の得点に大きく影響します。
文法もNextstageなど普段使っている参考書をしっかりやりこめば十分かと思います!
Step2:英作文の準備
基礎固めを終えたところでいきなり英作文に入っても良いのですが、慣れていない人だと上手く書けず行き詰ってしまうこともあると思います。
そんな人には準備として、英作文特化の教材に取り組んでもらうのがおすすめです。英文の構築方法や、便利な表現集などをインプットしておくと、格段に取り組みやすくなると思います。
参考書に関しては書店などで流し読みして、気に入ったものを使ってもらうのがいいかなと思います。有名なのは「大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編」・「竹岡広信の英作文が面白いほどかける本」・「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」などでしょうか。
どれも高い評価を得ている参考書なので、間違いないと思います。
Step3:過去問に挑戦
さて、ここまで学習が進めば英作文のためのインプットは十分だと思います。いよいよアウトプットへ移っていきましょう!
最も効率的な対策法はやはり過去問に取り組むことです。もったいないと思わずガンガン取り組んでいきましょう!
一橋大の英語20ヵ年を買えば十分な演習量を確保できます。

テーマ選択式の年は1年分で3回演習できますね!
過去問に取り組む上で重要なポイントが3つあります。
①最初は時間を測らずに書く
②幅広い文法や表現に挑戦する
③必ず添削してもらう
最初は時間を測らずに書く
最初のうちは時間を測らず挑戦するのがおススメです。
本番は30分ほどで書き上げる必要はありますが、それは最終的な目標です。むしろ今時間制限を設けてしまうと、英語力不足で書けなかったのか、英語力はあるけど時間がかかるだけなのかが分からなくなってしまいます。
時間はいくら使ってもいいので、自分が書ける限りの文章を完成させましょう!
幅広い文法や表現に挑戦する
慣れてくると自分が得意な表現や単語ばかりで文章を完成させてしまうことがあります。これはもったいないです!
もちろん入試本番はそれでOKです。というかそうしてください(笑)
ただ、演習に限っては自信のない表現や単語を使って間違えるのが効果的な勉強法です。そうしないといつまでも同じ表現ばかりを繰り返して、読みにくかったり不自然な文章になったりする可能性があります。
表現力は実際に使わなければ身につきません。間違えてもいいのでガンガン挑戦して、復習時に正しい使い方を学べばOKです!
必ず添削してもらう
数学などの科目と違い、英作文は自分でミスに気づきにくい分野です。
たとえ文法的に正しい文章だったとしても、「ネイティブはこんな言い方をしない」「これでは言いたいことが伝わらない」といったことが頻繁に起こります。
復習を充実したものにするためにも添削は必ずしてもらいましょう!
学校や予備校の先生にしてもらうのも1つですが、最近はオンラインの添削サービスも沢山あります。記事の後半ではおすすめサービスをまとめているので、そちらもチェックしてみてくださいね。
Step4:書いて復習の繰り返し
ここまでくればあとは反復学習です。
書いては添削してもらい、それを復習…という形で力をつけていきましょう。
赤本などの解答例にも一応目を通しておきましょう。意見が違っていても、「この表現は使えそう!」という感じでどんどん自分のものにしていってください!
おすすめ参考書

ここでは自由英作文におすすめの参考書を、特徴とともに紹介します。
単語帳
①システム英単語
〇覚えやすく洗練された構成
〇収録単語も絶妙
〇ミニマルフレーズは英作文にもそのまま使える
×例文は無し
システム英単語は大学受験王道の単語帳です。必要十分な単語がしっかりと掲載されています。
リーディングやリスニングはもちろん、ライティングにも使える単語ばかりです。
ミニマルフレーズだけで例文がないのがマイナスポイントですが、とにかく必要なことだけ覚えたいという人には逆にいいかもしれませんね。
②ターゲット1900
〇長く愛されている定番の単語帳
〇覚えておいて間違いない単語を厳選
〇例文もしっかり掲載
×多義語にやや弱い
システム英単語と並んで人気なのがターゲット1900です。昔から定番の単語帳で、クオリティは間違いないでしょう。例文もしっかり載っています。
システム英単語と比べると多義語がやや弱いかな…と感じますが、それでもいい単語帳です。
文法の参考書
①デュアルスコープ総合英語
〇あのチャートの英語版
〇しっかりした解説
〇例題が豊富
×量が多め
僕が実際に使っていた文法の教材です。数学で有名な「チャート式」の英語バージョンで、非常にいい教材だと思います。
個人的なおすすめポイントは例題が豊富な点。解説を読んだ後すぐに練習できるので、定着しやすいです。分量は多いので高1~高2の間に終わらせたいですね。
おすすめ添削サービス
ここでは英作文対策に必須の添削サービスを紹介します。
①英文添削アイディー

最もおすすめのサービスが「アイディー」です。英検やTOEFLなどの試験対策のほかに、大学受験にも対応しています。英語のプロが添削してくれるのでクオリティは間違いないはずです。
価格設定は以下のようになっています。
解説無しの「お手軽添削」⇒1単語あたり1.2ポイント(約12円)
解説付きの「学べる添削」⇒1単語あたり1.5ポイント(約15円)
一橋の英作文は100~140語なので、
「お手軽添削」⇒1200~1680円
「学べる添削」⇒1500~2100円
となります。プロに添削してもらえる価格と考えると悪くない価格だと思います。
毎日1回添削してもらえる「定期券」というサブスクリプションシステムもあるので、それを活用すればもっと安く済ませられそうですね。
このサービスはスマホアプリに対応しているので、気軽に添削を依頼できるのもうれしいポイントです。会員登録すると1200円相当のポイントをゲットできるので、一度添削を無料でお願いしてみてはいかがでしょうか?
②Grammarly

無料でも気軽に添削してもらえる神サービスが「grammarly」です。こちらは人ではなく機械が自動で文法ミスをチェックする校正サービス的な立ち位置です。
やはりプロに添削してもらうほうが学びは多いと思いますが、文法ミスだけをチェックしたいのであれば十分な性能をしていると思います!
有料版を契約するとさらに機能が増え、より自然な語彙や表現を提案してくれます。書いた文章をすぐに添削してもらえるので勉強もはかどりますね。
まとめ:自由英作文を攻略して高得点を獲得しよう
今回のまとめです!
①一橋の英作文では幅広い表現力が求められる
②基礎のインプットから始めよう
③添削は必ずしてもらう!
英作文で高得点が取れれば、かなり有利になるはず。しっかり対策して攻略しましょう!
このブログではほかにも一橋受験生に役立つ記事をたくさん公開しています。ぜひほかの記事も覗いてみてくださいね。
コメント