一橋大学の世界史、意外と時事問題あるくね?

受験生向け

皆さんこんにちは、商学部1年のクスノです。

9月も後半に入り、受験生の皆さんは迫る冠模試に焦り始めてきた頃でしょうか?

焦りは完全に悪いことではないですが、不必要に迫られて基礎をスキップしたり過去問を浪費しないようにしましょう。
基礎があっての応用です。躓くところがあったら、恐れず基礎に戻りましょう。

さて、去年のこの時期は僕も過去問演習を始めだしていたころだったと思いますが、世界史を勉強する中で実はある「山」を1つだけ張っていました。

それは時事問題です。(なんの時事問題かは後で改めて紹介します。)

「一橋に時事問題なんてあるの?」と思う方も多いと思います。

そこで、ここ最近の時事問題?と思われるものをいくつか紹介し、さらに2022年入試で可能性のある話題をいくつか紹介しようと思います。

そもそも時事問題とは?

「時事問題」と聞いて何かわからない人はほとんどいないと思いますが、これは大まかに2種類に分かれます。

それは、「周年問題」と「(狭義での)時事問題」です。(僕の造語ですが)

周年問題とは、その名の通り○○周年の何かにちなんだ問題で、これが案外見落としがちだけどよく出る問題のタイプです。

そもそも歴史の問題にできるような大きな出来事は毎年そんなに多くは起きないわけですしね。

そして狭義での時事問題とは、反対にその年(もしくはそ1・2年前)の出来事をもとにした問題です。

この2つを分かっておくと、この先の話が分かりやすくなると思うので、理解しておいてください。

一橋世界史の時事問題

何年も前にさかのぼるのは非常に大変なので、比較的最近のものに限定して紹介します。1つ例外がありますけど。

2021年第一問「アヤ・ソフィア聖堂の役割の変遷」

皆さんの多くは、「え?これが時事問題なの?」と思ったとおもいます。

僕も本番で解いている最中はもちろん、終わってからも全然気づきませんでした。

しかし、これはれっきとした時事問題なのです。しかも狭義の時事問題タイプです。

トルコ、アヤソフィアを博物館からモスクに 世俗化の象徴に大きな変化 – BBCニュース

上のニュースをみてください。これは2020年7月11日のBBCの記事ですが、完全にこの問題と話題が一致していますよね。

なんなら記事途中の「アヤソフィアの歴史」という部分はほぼ実際の解答の要約になっています。(これが出題前に公開された記事だという事実…)

実際の問題文は1934年の博物館への転用までで止まっていますが、この記事はその先の、博物館をモスクに戻します!というニュースなわけです。

明らかにこのニュースを意識した問題ですよね。

もちろん、この年の受験生の多くはこのニュースすら知らなかっただろうし、ましてこれをベースに問題が作られると予測できた人はほとんどいなかったでしょうが、一橋が時事問題を出す可能性があることの証左にはなったと思います。

(ちなみに、実際の解答でモスクへの再転用まで触れるかは微妙な所です。一部予備校は解答速報でここまで書いていました。僕は問題文に触れられてないので書かなくていいと思いますけど。)

2021年第三問「文化大革命と4つの近代化」

これも去年の問題ですが、これは逆に周年問題です。

なんの周年問題かわかりますか?

答えは「中国共産党結党(1921)100周年」にちなんだ問題です。

文化大革命についてのこの問題も、中国共産党という話題性のあるものの周年を意識していることが分かります。

実は、高校の世界史の先生が「今年は中国共産党100周年だからその辺はしっかり固めておくように」と何度も言うものですから、僕は当時少し中共関連の話題を意識していました。

といっても、過去出題例のある国共内戦等を中心に深堀りしたので見事に山は外れたわけですが…

そんなにマニアックな話題ではないですし、山を張って見事当てて大勝利した合格者もいただろうと思います。

2018年第三問「三・一独立運動と五・四運動」

これも周年問題の一つですが、なんの周年問題かわかりますか?

受験生は何周年かも答えられてほしいところです。

答えはそのままで、「三一運動(1919)、五四運動(1919)100周年」です。

これは実際の出題年から多少のズレがありますが、時事問題と言える範囲だと思います。

この話題は過去何度も出題されているものですし難易度も凶悪なほどではないので、時事問題と意識しなくても十分対応できたと思いますが、意識しておくだけでもだいぶ楽になったと思います。

1993年第三問ア「9~12世紀の内陸アジア」

かなり昔の問題で驚いている方も多いと思いますので、まずは問題文を見てみましょう。

「 現在、中央アジアは民族・宗教紛争に揺れ動いている。ところで、9世紀から12世紀にかけて、西アジア東方、南アジア北方を含む内陸アジアにおいて、今日の政治情勢と深く関係する一つの注目すべき現象が展開した。それはどのような現象なのか、当時の政治史を追いつつ解説せよ(200字)。」

明らかに「これは時事問題ですよ!」と言いたげな文言がありますよね。

「現在、中央アジアは民族・宗教紛争に揺れ動いている。」という部分です。

これの意味しているところの出来事は、恐らく「ソ連のアフガニスタン軍事介入(1979)と撤退(1988)」とその後のアフガニスタン紛争(1989-2001)でしょう。

僕らからはすぐに浮かぶものではないですが、頻繁にアフガニスタン関連のニュースが流れてきた当時を生きていた受験生にとっては容易に浮かべることができたと思います。

「ところで」という凶悪な言葉で問題の内容はほとんど変わっていますが、これもギリギリ時事問題と言えるでしょう。

2022年入試に出そうな時事問題は?

次に、今年の入試で出る可能性のある話題をいくつか紹介したいと思います。

感染症関連(特にペスト)

これは定番ですね。昨今のパンデミックは歴史を動かす重要な出来事なので、これに関連した問題がでる可能性は大いにあると思います。

最初に述べた僕の張っていた山とはまさにこの話題で、ペストを中心にまとめていました。

2014年の第一問ではペストに触れる問題が出題されていたり、僕の受けた去年の冠模試3つの内2回ペストの問題が出たり、かなり期待値は高かったと思います。

去年の倫政で新型コロナの問題が出たので、一橋大学として2年連続で関連の問題を出す可能性は去年よりは低いですが、どのみち重要な話題なので押さえておきましょう。

アフガニスタン関連

これも今非常にホットな話題ですね。

アメリカがアフガニスタンから完全撤退すると、烈火のごとくタリバン政権が樹立されました。

一橋の傾向からして中央アジアの問題はそもそも可能性は低いですが、なにも地域限定の出題だけではありません。

サファヴィー・ムガル・オスマン関連の問題は過去にも出題例がありますし、冷戦に絡めてくる可能性も大いにあります。

先に述べたように、そもそも傾向から外れている話題ですが、万が一出題されたときに全くわからないということはないようにしましょう。

その他「狭義での時事問題」

あとは今ホットな話題としては以下が挙げられます。

・核軍縮(2021年に核兵器禁止条約が発効されたことによる)

・Brexit・EU関連

・香港史

・台湾史

・黒人差別の歴史

・ジェンダー関連の歴史

2022年の周年問題

次に、2022年にちなむ周年問題をいくつか紹介します。

・ヴォルムス協約(1122)900周年

・マゼラン艦隊の世界周航達成(1522)500周年 →大航海時代関連

・ワシントン軍縮会議(1921-1922)100周年

・ローマ進軍(1922)100周年

・ソ連成立(1922)100周年

・グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国成立/アイルランド自由国成立(1922)100周年

・キューバ危機(1962)60周年

・沖縄返還(1972)50周年

・日中国交正常化(1972)50周年

おわりに

もちろん時事問題が必ず出題されるとは限りませんし、むしろ出題されない可能性の方が高いです。

しかし、上に挙げたものはどれも重要な話題ですし、余裕があればやって損はないです。

さらに、早慶MARCH等の滑り止め対策にも非常に有効です。

受験も折り返し。あと半年踏ん張って、春に国立でお会いしましょう!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました